損保環境財団のCSOラーニング制度
毎年いろんな学生さんがお手伝いくださるのですが、今年度は娘がこの制度を活用してインターンとして活動に関わってくれました。
小さい頃、水辺の楽校に参加をしたり、最近はホタルの飛翔調査に一緒に行っていましたが、豊穣の活動を知っていたかと言えば母が何かしているなという認識しかなかったと思います。ですが、この半年インターンで関わってもらい、豊穣のこと、地域のことへの認識が深まったようです。
以下、娘がインターンを終え書いたレポートです。
『 私は、NPO法人びわこ豊穣の郷でインターンシップを行った。びわこ豊穣の郷は、琵琶湖や河川の水辺の環境を守る活動をしている団体である。私は、小さいころから住んでいる滋賀県の水辺の生き物たちや地域のことについて知り、その環境を守る活動に参加したいと思い、インターンシップに参加した。実際参加してみて、あまり知らなかった地域の事や水辺の生き物たちのことについて知れてよかった。そして、これからも地域の人や水辺の生き物たちの住みよい環境を守っていきたいと思った。
びわこ豊穣の郷の活動では、豊穣の郷が委託管理している目田川で活動することが多かった。8月の豊穣の郷のイベントでは、小学生の子供たちを集めて、目田川の生き物の観察会をした。そこで、子供たちは、私が名前の知らないような沢山の生き物を捕まえていた。私は小さいころは川で遊ぶのが好きだったが、川で魚を捕まえられたことはなかったし、こんなにたくさんの生き物の名前を知らなかった。だから、この半年間の活動で、私が知らなかった沢山の生き物のことや、地域のことを知ることができてよかった。最近では、川で遊んでいる子をあまり見ないので、こういったイベントで子供たちが川の生き物を捕まえ、その名前や生態について学ぶことで、環境を守ろうという意識にも繋がると思う。だから、こういった機会を大切にしていくべきだ。私も他の人に教えられるくらい川の生き物について覚えていきたい。
琵琶湖の湖岸清掃のイベントに参加した時、自分が想像していたよりも多くの人が集まっていて、多くの人が琵琶湖の環境を守りたいと思っているのだとおもい、心があたたまった。しかし、湖岸には多くのゴミが捨てられていたので、琵琶湖を綺麗にするために、定期的にゴミ拾いのイベントなどに参加したいと思った。
自分の課題としては、コミュニケーション能力を向上させることを意識していた。私は元々あまり人と話すのが得意な方ではなかった。しかし、これから大学生、社会人となると、さまざまな人と関わることが多くなるため、コミュニケーション能力を向上させたいと思っていた。びわこ豊穣の郷では、さまざまなイベントで老若男女の沢山の人と話す機会があり、とてもいい経験となった。イベントに参加していた人はみんなやさしくて、話していておもしろかった。この半年間でコミュニケーション能力が向上したかといわれると向上したかわからないが、いろんな人とコミュニケーションをとる上で、あまり身構えずに、気軽にコミュニケーションをとることが、楽しくいろんな人と話すためには大切であるのかもしれないと思った。
また、月一回の定例会では、同世代の環境に関心を持っている人たちと意見交換をすることができてよかった。他の人たちが、どういったことに関心があってどういった活動をしているのかを聞いて、自分は環境のためになにが出来るか考えた。
まだ知らないこともたくさんあるので、引き続き川の生き物のことや地域の歴史について学んでいきたい。そして私は、琵琶湖に観光に来る人を増やしたいと昔から思っているため、琵琶湖の観光についても考えていきたいと思う。観光客が増えるということは、必然的にポイ捨てなども増えてしまうと考えられるので、環境と観光についても勉強したい。
また、他のインターンシップ生と意見交換をしたときに、環境問題を解決するのはすごく大変なことだと痛感したという話になった。たしかに、今問題になっている環境問題は少人数、短期間で解決することは難しいと思う。だから、今私が環境問題解決のためにできることは小さなことかもしれないが、環境のために意識して、エコバックの持参などを徹底したい。 』
定例会参加は人見知りなので正直苦手だと言っていましたが、色んな学生の様々な活動の様子を聞き、刺激を受けているようでした。コロナ禍、学生生活が制限される中でこのような活動に参加させていただき経験が積めたことを、親としてとても感謝をしています。娘には身近な環境に関心を持ち、これをきっかけに全てのことを自分事としてとらえ、興味を持つ分野でこの経験を活かしてもらいたいと思います。